どうしても観に行きたい展覧会が静岡市であって、そもそもが青森・静岡・島根にしか巡回しない展覧会で、あまりにも遠い青森市での会期は泣く泣く見送り、しかし行きたい欲求はどうしても抑えきれずに、言い訳のように慌てて探した静岡行きの理由、
「そうだ!本格的な木造再建の天守閣を観に行こう!」
ここの最大の特徴は24時間営業のコンビニが併設されている点で、おかげで僕は車中泊で初めて温かい朝食がいただけた。
あと駐車場が分散して配置されているので、早めに宿営地を決めないで、少し歩いてみるといいかも(ちなみに僕はかなり施設の近くに停めてしまった)
四方八方から見られているようで夜は落ち着かない休憩所
早朝からのまち歩きを兼ねようとすると、手頃なところに無料駐車場のないので、駅周辺の500円パーキングに車を停め、そこから掛川城を目指す。
いつもの如くまずはお稲荷さんに参拝。前足のしなりが色っぽい。
掛川城遠望。
右手前にあるのは太鼓櫓で、一応江戸時代の建造物なのだけど、一般公開もしてないし公式サイトでも触れられていないという不思議な建物。
そしてよく見かけるアングルの掛川城天守閣
掛川城天守閣は小さい部類の天守だけど、飾りや構造が複雑で、間近にしてもあまり小ささを感じない。
左側から
右側から。ね、割と大きな天守に見えませんか?
本格木造再建だから内部も木材がふんだんに。
補強のために現代の金具を使ってはいるけど、すごい梁の構造。
そして掛川城には全国で4つしかない城郭御殿がある。写真の右のがそれ。
ちなみにその4ヶ所とは二条城・川越城・高知城、そして掛川城。
図らずも今回の旅で3ヶ所の御殿に訪れたことになるわけで、残すは高知城のみなのだけど、天守と御殿の両方が残っている高知城ってすげー!と改めて思い知らされましたね(そして早く行きたい)
個人的お約束アングル
他に見学者がいないのをいいことに猫の視線で(つまり這いつくばって)写真を撮る。
掛川市でもう一つ楽しみにしていたのがここ。
二宮尊徳運動で有名な大日本報徳社、まずは昭和2年建造の報徳図書館。
内部は一般公開してないようだけど、入ってみたかったなあ。
続いて国の重要文化財、大講堂。
ここは内部も見学できるのでとてもとても楽しみにしていたのだけど、なんと貸し切りのセミナーが行われていて見学不可!
そんな殺生なあ!
あまりの悔しさに立ち尽くしていると、職員と思われる方が入り口を少しだけ開けて中を覗かせてくれた(あがとう!)
大講堂の2階部分。ああ、ここから演台を見下ろしたかったあ
気を取り直して掛川駅まで急ぐ。まだまだ旅は始まったばかり。
再開発予定地のため全館閉店の駅近くのテナントビル。
時計台が火の見櫓のようで美しい。
テナントビル全景。割といい。まるで南フランスのようだ(適当すぎる感想)
裏側。ますますいい。間違いなく南フランス風だ。
掛川市の北口は、このテナントビルを含む一帯が再開発のために整備中とのことなのだけど、失礼ながら「事業が止まってない?」って印象が拭えなくて、帰宅後ググってみたら案の定計画は紆余曲折していた。
掛川市HOME>市政情報>市の計画>中心市街地の活性化>
地方都市が抱える問題は色々で、同時にどこも似ている。
「似ている問題」が多いってことは、これは日本が構造的に抱えている問題であって、もしかしたら地方都市は全国的に共通する問題は放っておいて、その都市固有の問題に取り組んだ方がいいのではないか?なんてことをふと思った。
しかしその「地域固有の問題」ってやつが意外と難しいんだけどね。
(宿場編に続く)