記録することのメリット
 先日レコーディング・ダイエットについて日記を書いたが、セルフコーチングにも役立つと思われるので、視点を変えて追加。

まず3月10日の日記をお読み下さい。

さて、食べたものも記録していくと、ある「思いもしなかった事実」に気づかされる。
それは、自分というものは、意外にほど変化のない生活を送っているという事実。

食べ物を例にあげれば、こういうことになる。
コンビニで買うおにぎりはいつも同じもの。一緒に買う飲み物も同じ。
定食屋でランチを取ればいつも数種類のローテーション。
居酒屋で頼む料理に至っては、頼むものも追加する順序も同じであったりする。

この事実を目の当たりにした著者は著書の中で「自分自身が思い込んでいた『太っているけど、グルメで優雅な食生活』という幻想はガラガラと崩れてしまった」と述べている。

これは珍しいことではなく、人は多かれ少なかれ誰もが似たような行動をとっているものなのである。
例えば衣服を買うとき、色々悩んでも結果的に「無難な」色や柄を選んではいないか?
そして「無難な」衣服とは、今持っているものとどこか似ているものということだ。

このように、人は様々なシーンで「変化の乏しい」行動を選択している。
何かしらの自己変容を願うなら、精神力で何とかしようとするより、変容させたい行動や事実を細かく記録し、そして記録を確認する作業を導入してみると、はるかに少ない労力で変化が成し遂げられるかもしれない。
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(4)自分の「今のタイプ」を見極める
日本人は血液型とか星座占いが好きなようです。
そのことに異論をはさみたいわけではありません。
そうではなくて、ときには視点を変えて自分をタイプ分けしてみましょうという提案です。

簡素に述べると心理学ではこう定義します。

気質は生まれつき
性格は生育歴
人格は経験値

つまり怒りっぽいとか理屈っぽいとか、そういう気質は生まれ持っている気質なのだから変えようがない。
しかし家庭環境や家族の接し方、交友関係次第で、怒りっぽいけどガマンを覚えたり、理屈っぽいけど情緒性を持てたりすることができる。
さらに勉学や技術習得、人生経験を積むことで人格は形成されるというわけです。

現実にはこれら三つを統合したものを、わたしたちは便宜上「性格」と呼んでいます。

さてこのように見てくると、カテゴライズというものは、いったい何を指しているんだろうと気になります。
血液型は一般的には変わらないのだから気質と同じなのではないか?
とも考えられるわけですが、わたしたちは程度の差はあれ、生育歴の違いなどから「異なる性格」を身につけているわけです。

身近にもいませんか? B型なのに几帳面で物静かだったり、AB型なのにフレンドリーで面倒見がよかったりする人が。

つまり、気質(血液型のようなもの)だけでは、本当の自分は見えてこない。
性格だけでは、その人の根本的な指向性も見えてこない。
何事につけ「自分は〜型だからなあ」では、見誤ることがあるかもしれないのです。

ではコーチングなら全てを分類できるのか?
出来るのかどうか知りませんが、「ハーマンモデル」とよく似た分類方法を用いるところが多いような気がします。

が、いずれにしろ「気質」的な分類。
「あなたはこういう性質ですから、こう対処しましょう」という考え方。
これらの分類を否定するつもりは毛頭ありません。
実際チーム・コーチングではとても役に立ちますし。

しかしALIVEコーチングでは、このような「固定的」な分類はしません。
「今、あなたは、この問題に対してどういうタイプで臨んでいるのか?」という「流動的」な類型を積極的にします。
それは以下の3つです。

問題内在タイプ(自分に問題があると思っている)
問題外在タイプ(自分に問題はないと思っている)
問題不在タイプ(問題なんかないと思っている)

また、簡単な例で考えてみましょう。

あなたの部屋はとても散らかっていて、もう何週間も掃除していません。
毎週末「やらなければ今日こそ片付けなければ」と思うのですが、結局今日もできませんでした。
そのとき、あなたは「どうして」掃除ができなかったと考えるのでしょう。

A.自分の意志が弱いからだ(問題内在)
B.毎日残業続きで、休日は疲れて何もする気が起きないからだ(問題外在)
C.本当は散らかっていても気にならないのだけど、誰かに見られたら恥ずかしいし(問題不在)

たぶん、この反応は気質や性格に(そしてもちろん血液型にも)関係ないと思われます。
つまりA型だからA、O型だからBとなるわけではない。
また一人が常に同じ反応をするわけでもありません。

この、掃除が苦手な人を例に取れば、会社では人一倍整理整頓が得意かもしれないわけです。もしくはバリバリ仕事ができるとか。
つまり、性格や気質の分類や類型化では、問題解決(部屋の片付け)は図れないということなのです。

それよりも「今この問題に対して自分はどのタイプなのだろう」と問いかけることがとても大切です。

問いかけた結果がA(問題内在)だったら「意志が弱くても出来ることはあるんじゃないだろうか?」と再び問いかける。

B(問題外在)だったら「毎日帰りが遅いのなら、これ以上散らかさないやり方はないだろうか?」と問いかける。

C(問題不在)だったら「もし部屋が綺麗になったら、楽しいと感じることはあるだろうか?」と問いかける。

自分はA型だからとか、のんびり屋だからと分類するのが悪いわけではありません。
ただ問題解決(処理)には向かないようです。

わたしたち日本人は分類化・類型化が好きな国民と言われていますし、それならば問題解決(処理)の際にも積極的にタイプ分けを取り入れてみると面白いのではないでしょうか?

さあ、今抱えている問題に対して、自分はどのタイプなのかさっそく考えてみましょう!
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(3)できるとしたら
ソリューション・トークはまだあります。
わたしたちは何かを始める前に「やってもいないのに」できない、無理だと決めつけていることがありませんか?

また遅刻を例にとりましょう。
たとえば「今まで何度も決心したのに起きられなかったのだから、何をやっても無理なんだ」
とあきらめてしまうことはありませんか?
または突然、仕事を依頼されても同じような反応をしてしまうことがあります。
「今日中にこれを仕上げるなんて絶対にできない」

でもそれは本当でしょうか?
もちろんわたしたちは超人ではありませんから、どんな無理難題でもこなせるわけではありません。
しかしでは、いったい何を根拠に自分で限界を設けているのでしょうか?

実はこれも問題志向(プロブレム・トーク)のせいなのです。

わたしたちには危険回避能力が備わっていると言われます。
それがあるからこそ高い崖から安易に飛び降りないし、知らない場所でいきなりはしゃいだりしません。
つまり、経験値と少しでも違うことには躊躇するようにできているのです。
これはこれでありがたい能力です。
しかし、何でもかんでもこの危険会費能力に支配されているのはいかがなものでしょう?

この危険回避能力から解放される方法があります。
ソリューション・トークで、未来を仮定するのです。

「もし、時間通りに起きられたら何が変わるだろう」
「もし、この仕事を今日中に終わらせられたら、どんな気分になるだろう」

「できなかったら」とは考えずに「できたとしたら」と仮定するのです。
しかしこれは、無理を強いているわけではありません。
できると仮定しようができないと仮定しようが、まだ来ぬ未来を想像している点においては同じだからです。

さらにもこの質問だけではどうしても「できた」イメージに不足があるようでしたら、こんな質問を追加してみます。

「時間通りに起きるためには、あと何があればいいんだろう」
「この仕事を終えるために、役立つものはなんだろう?」

多くの場合、わたしたちは「すぐに思いつく」ものだけで何でも解決しようとします。
たとえば以前、よく似た状況で役立った技術ややり方を、思い出さないで可不可の判断を急いでしまうのです。
実はこの判断を急ぐが故に「あまり考えない」という事態に陥ります。

ソリューション・トークは、いつも以上に深く考えるおまじないでもあるのです。

さあ、今日からは「できるとしたら」を口癖をしませんか?
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(2)ソリューション・トーク
ソリューション・トークについてもう少し説明します。

ソリューション・トークは魔法の言葉です。
なぜなら自動的に新しい解決策を見いだすパワーがあるからです。

わたしたちになじみの深いプロブレム・トーク(問題志向)は、原因遡及(過去にさかのぼる)を得意としますが、残念なから新しい解決策を教えてはくれません。

また、遅刻する社員の例を見てみましょう。
今度は、あなたが遅刻常習犯だったと仮定しての例です。

「あ〜あ、今日も遅刻しちゃった。どうしていつも起きられないんだろう」
(プロブレム・トーク)

さて、改めてお聞きしますが、こう自問する目的はなんでしょう。
目的は「遅刻しない」ことです。
反省することではありませんよね?
しかし「どうして」と自問自答すれば「昨晩、遅かったから」「二度寝しちゃったから」など、言い訳しか浮かんできません。
すでに言い訳モードになっていますから「もっと早く寝る」「二度寝は絶対にしない」という、何度も繰り返し自分に言い聞かせ、その度に失敗している使い古された解決策しか浮かびません。

これではとうてい問題解決はできません。
そこで、こう言い換えてみます。

「あ〜あ、今日も遅刻しちゃった。ところで、どうすればちゃんと起きられるのだろう」
(ソリューション・トーク)

「どうすれば」と自問することで、今までやってきたやり方ではダメだということが確認できます。
何度試してできなかったやり方は潔く捨てるのが正解です。
しかし「とうして」というプロブレム・トークでは、その「新しいやり方」にたどり着けないのです。

さて「どうすれば・どうやって」と自問することで、頭の中では「今までチャレンジしなかったやり方」を記憶や経験の中から探そうとフル回転し始めます。
すると、よく似た過去の出来事にたどり着きます。
例えば「入学試験の朝、ちゃんと起きられたこと」とか、
「入社式の日、、ふつうに起きられたこと」など。

または、決して「毎日」遅刻しているわけではないことに気づくのです。
つまり「遅刻しない日」もあると。
さらに思い出してみれば、どんなに夜更かししていても、遅刻しないで済んだ日もあるはずです。

こうして「できなかったこと」よりも「できたこと」を出来るだけ沢山思い出す。
その中にきっと、今抱えている問題に使えそうなやり方があるはずです。
これがソリューション・トーク=「解決志向」という新しい考え方です。

さあ、今日からは「似たようなことで以前に出来たこと」を探してみましょう!
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